日本酒選びの為の3分類
「お気に入りの酒」と「美味しさを求めた酒」そして「感性の酒」 |
当店では、日本酒の案内に際してお酒選びのポイントを大きく3つに分ける試みをしています。 |
(1)お気に入りを探す
(お気に入りの酒として美味しい酒を求める)
ベイシックな造りと味わいに分類されるお酒に、香りの表現をしてもあまり意味が 生もと仕込み、山廃仕込みの日本酒のほとんどはここに分類されます。 |
(2)お酒に美味しさを求める
(お酒そのものに美味しさを求める)
最近人気の香りや味わいを求めて「冷や」で飲むタイプは、文字通りに香りの表現 |
このように、飲用に供するにしても違いますから、タイプの違うものを同じモノサシで測りながら
同じように論じていてはいけないのではないかということで、このような分類をしてみました。
(3)感性の豊かな酒
(個性が表現されたタイプ)
それから、造り手さんの個性が表現されたタイプというのもとってもいいなあと思い |
そうゆうことを踏まえて、当店では3つのタイプ別分類を行い、それを提示しながら皆様のお酒選びのポイントにして頂きたいと考えました。
<店長の想い>
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お酒そのものに 美味しさを求める。 |
≠ | 「お気に入りの酒」として 美味しい酒を求める。 |
お酒そのものに「美味しさを求める」ことと、「お気に入りの酒」として美味しい酒を求めることは違うと言うことです。
「美味しい酒」という言葉が同じ捉え方で書けないこと、これが日本酒をわかりづらくしているように思います。
例えとして
(紅茶とケーキ)
このケーキ、美味しいね。 でも一緒に飲む紅茶はというとそうゆう話にはなりません。 紅茶の美味しさは、紅茶自体が「わあ、すごい、美味しい~」っていう感じの美味しさ こうゆう事なのです。 お酒自体に美味しさを求める、その美味しいと。 普通に使っているのです。 この時の紅茶を褒める「美味しい」とケーキを褒める「美味しい」はちゃんと違う事を 実はお酒も同じだったのです。 良質な水で炊く「美味しいごはん」 そこをきちんと捉えた方が伝わるのではないかとの思いからこのような3つの選ぶ |
そんな訳で、この取り組みを行うに致しました。
もちろん、どちらとも言えないなあ。
でも、良い酒だなあ、というのが有りますよ。
当店でも、全てに属するかなあというお酒があります。
これも時代ですね。
<店長の想い(その2)>
吟醸酒について
まあ、有り体に言えば、多くの美味しさを求めた酒のほとんどは「吟醸酒」と呼ばれるタイプです。
しかし、やっかいな事にこの「吟醸酒」という分類は、原料米の精米歩合を基準としているので、全ての吟醸酒が同じ性質だとは言えないのです。
そして、この分かりにくくした最大の要因が「吟醸酒は良い酒」であり、「良い酒は冷やで飲む」という流布があったことです。
例えを出しましょう。
巷の話として
吟醸酒は、いわゆる「良い酒」 「良い酒は冷やで飲む」 これ、常識?! 華やかな香りの吟醸酒を燗すると、どうなるか。 ほとんどの場合、味が細くなって美味しさを感じなくなります。 |
ところが、吟醸酒でも美味しく燗上がりするお酒があります。
ここを伝える事が難しいので、「選ぶポイント」として3つに分けてみました。
だって、同じ「吟醸」というカテゴリーに入る酒が、燗出来るものと、絶対に冷やで、となれば見分けることなんて出来ませんものね。
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美味しさを求めた吟醸酒。 |
≠ |
造り方で造られた吟醸酒 |
燗は出来ません。 香り吟醸と呼ばれます。 |
≠ |
温く燗をするととても 優しい美味しさになります。 味吟醸と呼ばれます。 |
<店長の想い(その3)>
店でのやりとり
ご来店頂いたお客様とのやり取りです。 この「吟醸」というのはどうゆう意味ですか。 至極普通の質問です。 精米歩合が、え~と、と言いながら答える訳ですが、ふっと思いました。 例えば「お茶」ですと、緑茶、ほうじ茶、煎茶、抹茶、等々に分けられています。 こうゆう事が日本酒では行われていないですね。 消費者の方が選びやすい指標のようなモノがあるといいのになあ~と思いました。 |
皆様の日本酒選びのご参考になれば幸いです。
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この「日本酒3つの選ぶポイント」に関して 酒屋慶風コラムページにて というコラムも一緒にご覧頂ければ幸いです。 |