愛知県愛西市の酒 米宗(こめそう)
1805年(文化2年・江戸後期)創業!!
1959年(昭和34年)突如、愛知県西部を伊勢湾台風が襲いました。
蔵は海水に浸かり、跡形もなくなり被災しました。
しかし、当時の13代目社長はすぐさま復興に力を注ぎました。
ここから青木酒造さんの新たな酒作り
『味のある旨い酒造り』が始まりました。
この頃から、昔ながらの伝統と技術を要する
山廃仕込みに取り組まれました。
それは、キレのよい、味のある旨い酒です。
この蔵の求める酒質とは、濃厚で強いお酒です。
(1)割り水をしてアルコール度数を14度まで下げても味わいがある。
(2)とびきり燗でも味わいがある。
(3)燗冷ましが唇に優しく味わい深い。
(4)冷えすぎても味わいが残っている。
(5)喉ごしのキレが良い。
(6)お米の食感が思い浮かび、お米の旨味・味わいを感じる。
(7)飲み込んだ後の余韻が長い。
(8)酸味を感じる。
などが挙げられます。
味のある旨い酒造り
(1)酒母は山廃仕込、生もと仕込がメインです。
(2)完全発酵によるキレの良いお酒を醸しています。
(3)酵母無添加による蔵付酵母を使用しています。
蔵のこだわり(その1)
酒母は山廃仕込、生もと仕込がメインです。
菌を添加することはなく、もと摺りは櫂(かい)で行い、暖気(だき)作業をするという熟練の技を大切にしています。
酵母無添加による蔵付酵母の使用しています。
年によって違いはあります。もっと言えば、仕込みによって違います。
ここにしかない地酒の蔵の味として味わっていただきたい。
蔵のこだわり(その2)
完全発酵によるキレの良いお酒
糖分が全てアルコールに変わるまで発酵させる(完全発酵)。
アルコール度数の高さを感じないキレの良いお酒となる。
酒造好適米のみ使用
精米歩合はいくつか、どの種類の酒母にするか、など。何通りもある組み合わせの中から、その米の味を一番引き出してくれる造りを選択します。
上層後の作業
酒を搾った後はできる限り常温で置き、おり引きをする。これによって生燗のできる旨い酒となる。
一火で常温タンクで貯蔵します。
720mlより1.8L、1.8Lよりタンクで貯蔵することにより味わいが深くなります。
杜氏の想い
日本酒の大きな特徴は、様々な温度帯で楽しむことができるという点です。水割、お湯割、炭酸割、冷やだけでなく温燗、熱燗もあり、一本の日本酒で様々な状況に溶け込むことができます。
お酒は、栓を抜いた瞬間からストーリーが始まります。
1日目、2日目、1週間後、1ヶ月後・・・と味は変化していきます。必ずしも開栓直後が一番美味しいとは限りません。また、お酒を口にする消費者様の心持ち一つで大いに味を左右するのが、注ぎ方とグラス・お猪口です。
このようにお酒は①温度帯②開栓後の月日③注ぎ方④グラスこの4つの条件によって様々に表現できます。
一度常温で味見をして、どんな風に表現したら自分の求める美味しいお酒になるのか。一本のお酒から自分に合った最高の一杯を見つけるのも一つの楽しみにしてみてはいかがでしょうか?
私は家飲みで毎日飲める飽きのこないお酒を造っています。
米宗の常温~温燗(燗冷まし)が大好きです。この温度で飲む米宗が真の米宗だと思っています。
少し感じる酸・凝縮された旨味・最高の癒しが津波のように身体中に襲ってきます。それを是非皆様にも感じていただきたい。
ゆったりと、一日の疲れを癒せるお酒でありたいものです。
<蔵元・青木春彦>
清酒「米宗(こめそう)・ 愛生希(あおき)」醸造元
青木酒造株式会社
〒496-0915 愛知県愛西市本部田町本西60番地