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【ワインの魅力】 「ワインを美味しく楽しむ」 その為に、何も難しいうんちくや理論を知らなければならないということはありません。 (1)好みに合う、美味しいワインを見つけること。 そして、それが食事と上手くマッチすること。 (2)一般的なルールを知って、ワインライフをエンジョイすることが大切なのです。 つまり、ワインだけを語るのではなく、料理と相性のよいワインをチョイスして楽しむことを大切にして頂きたいと思います。 ワインを美味しく楽しむ為に、良いワインを選びたい。 その為にワインに詳しくなる。 ワイン通とは本来そうゆうものだと思います。 いくらワインそのものに造詣が深くなっても、それはあくまでも良いワインを選んで食事と共に楽しむ為なのです。 つまり、美味しく飲むという行為に繋がらなければ、何の意味もないことになります。 ワインだけを語るのではなく、美味しいワインを美味しく飲んで楽しむことこそ大切にして頂きたいと思います。 (魅力1)誰とどんな話をしたかがワインの美味しさのバロメーター 美味しいワインと美味しい料理があると・・ それを介してのお話は、とても気持ちの良い会話になっていると思われます。 ワインが美味しくないなあ〜と思いながらする会話は、ちっともはずみません。 ワインの不思議です。 これがワインの魅力なのです。 ちなみに、ビールは楽しく陽気になれます。 日本酒は、しみじみと料理と酒を堪能できます。 ウイスキーは、静かな夜に落ち着いた時間を持つことが出来ます。 でも、そんな他のお酒にはないワインだからこその魅力が、美味しいワインと共に在る会話なのです。 ぜひ、そうゆうワインの不思議な魅力に惹かれてワイン通になってください。 楽しいワインライフが待っていますよ。 でも、もう少しだけ立場の違いからワインを観てみることにしましょう。 (魅力2)ワインを知るとは好みを知ること ワインを味わう。 ワインを品定めする。 その為に行うのがテースティングと呼ばれるものです。 そこで、このテースティングを3つの立場からみていくことに致します。 ワインのテースティングというと、ソムリエさんがとても素晴らしいコメントをしながらワインを表現することだと思っておられる方が多くいらっしゃいます。 でも、そんなことはソムリエさんにしか出来ません。 それではまず、ワインを造る立場の生産者さん。 彼らのテースティングは、要するに欠陥探しなのです。 商品として市場に出しても良いかどうか。 ここをクリアーしてから、ワインの特徴を表現することになります。 でも、ソムリエさんのような表現や伝え方は生産者の立場からはあまり必要がないでしょう。 そして、ソムリエさん。 彼らが言うところの「バラの香り」とか「スパイシーな香り」とかの表現は、実は 共通の表現方法なのです。 つまり、この液体としてのワインを客観的に共通的に見ていくのです。 それで、どうゆうワインかを知ることになり、それが伝える言葉になるのです。 しかしながら、この表現が何を意味するのかを知っている人になら良いでしょうが、普通の人には、「わあ〜、すごいなあ、でも、あ〜、その〜、よく分からないなあ」ということになりかねません。 本来は、そのワインを表現しているのですから、伝わらなければ意味がないのです。 では、普通の一般消費者の方のテースティングとは何かと言いますと、それは「好みのワインを探すテースティング」ということです。 スイートかドライか、コクは有った方がいいのか、酸味はどうなのか。 ご自身の美味しいなあと思う尺度で試されればいいのです。 但し、好みに合わないから不味いということではない訳で、ここを間違えなければいいのです。 ですから、好みだからといって「何でもあり」というのは違うと思います。 この事を文章で書くのはとても難しいのですが、良品を認めたその上で、好みを探すことが重要だということです。 要するにソムリエさんのようなコメントをするためにワインを勉強したり捉えたりする必要などさらさらないのです。 もちろん、飲みながらそうゆう表現も少しは出来るようになると思います。 ワインは、美味しく楽しむものです。 料理がますます美味しく冴えるように寄与してこそ本来の姿です。 自分の好みとするところの美味しいワインを見つけるために行ってください。 そしてそれが、何がいいワインかを知る事に繋がるのだと思います。 それを題して「ワインを知るとは好みを知ること」であるとしました。 ここに、ワインの魅力があるのではないでしょうか。 このことは、実は大変な楽しみなのです。 また、秘かに自負を持つワインファンならではの醍醐味でもあります。 それは、レストランで楽しい会話が聞こえてくるのは、そうゆう自分が選んだワインがあるからなのですから。 「スパイシーな黒コショーの香り」なんて表現が出来るようになることも、もちろんワインファンの楽しみでしょう。 でも、それはそれです。 好みに合う、美味しいワインを見つけること。 それが食事と上手くマッチすること。 「ワインを知るとは好みを知ること」と捉えることが出来れば、ワイン選びは楽しみになり、よりワインの醍醐味を知ることになるのではないでしょうか。 ちょっと思うのですが、これは洋服を選ぶ時に似ていますね。 洋服を選ぶ時、皆さん自然に選んでおられます。 自らの「サイズ」とか「デザイン」とかは、実は言われなくても自らの好みを探し、そして選んでおられます。 洋服の場合、自分に合わないサイズを購入しないのは当然ですよね。 「生地」や「デザイン」それはつまり、似合うもの、気にいったものを選びます。 決められないとなるとそれを他人に決めてもらったりする訳ですが、その場合でもベストチョイスをするアドバイスが求められます。 生地、スタイル、着心地、サイズ。 ワインなら、香り、味わい、余韻、相性の良い料理となります。 同じなのです。 これで分かって頂けたのではないでしょうか。 私の言う「好みのワインを探すテースティング」を。 それはつまり、一般消費者の方にとってワインを知るとは好みを知ることであり、好みを探す事なのです。 但し、勘違いされませんように念のため申し添えます。 「好みの味だから何でもあり」 「素人はこれだから困る」 何てことになってはいけませんね。 良質で美味しいワインを知ること これが一番いいことです。 ならば、「手当たり次第にワインを飲めば分かるのか」と言えば、そうではないと思います。 その為に、そのステップとして、自らが美味しいと思うワインを探すことから始めましょう。 という事です。 押しつけられた価値観とでも言いますか、これが良いですよと言われても、良く分からないのがワインの世界。 それならば、美味しいと思うものから始めましょう。 メダルを取ったワインですよ、といっても、もしかすると売らんが為の行為であり、どうも信ぴょう性に欠けるなあと思う味のワインもあるかもしれません。 あるいは、色々な部分が強調されすぎていて、コンテストにはいいかもしれないけれど、なんだかなあ、と思うかもしれません。 その感覚を大切にしましょうよ。 ハズレを掴まされない為にワインを勉強したのに、何が「良質で美味しいワイン」なのか知ることが出来なかった。 そんな話を聞かれたことありませんか。 この味を覚えなさいと言われても身体が反応してくれません。 美味しいなあと身体が思えば反応します。 そこが一致して初めて理解したことになります。 そう、自分が美味しいなあと思う好みの味と良質で美味しいワインの味が。 この部分が一致するには、やはりプロの助言が必要な場合があるでしょう。 そうして、ワインライフを楽しんでいると、自然と「良質で美味しいワイン」と自分の好みが合ってくるものなのです。 気が付くのです。 その方が自然なのだと思います。 但し、いつまでも「好み」にこだわれば、一致する日がこないかもしれません。 それは、貴方次第です。 念のため。 2011.04 続く⇒【ワインの「好み」についての補足】 |